サジェスト(別称:オートコンプリート)対策は、Google・Yahoo!・Bingなどの検索エンジンにおいて、ユーザーがキーワードを入力する際に表示される関連ワードを提案する機能を活用して行われます。
これによって、ユーザーに不適切なキーワードを非表示にしたり、特定のキーワードを強調したりすることが可能です。
サジェスト機能は、多くの検索エンジンで利用されており、Google、Yahoo!、Bingなどで広く実装採用されています。
本記事では、このサジェスト対策の必要性、メリットやデメリットについて解説します。
本記事は2024年2月14日に最新情報へアップデートしました。
なぜサジェスト対策が必要なのかを紹介する前に、サジェストが表示される仕組みについて解説します。
検索エンジンのサジェスト機能は、ユーザーがキーワードを入力する際に、関連する候補ワードやフレーズを提案する機能です。
この機能は検索エンジンがユーザーの入力をリアルタイムで分析し、過去の検索履歴や人気のあるキーワードを元に候補を提示します。
具体的な仕組みは以下のようになっています。
参照:・Google のオートコンプリート候補の仕組み
・How Google autocomplete predictions are generated
サジェストの歴史
サジェストの歴史は古く、2008年8月にGoogleが機能を実装提供しています。
サジェストにネガティブなワードが表示されることは、珍しい事象ではありません。
たとえば、会社名を検索した際に「やばい」などというワードが候補として出てきてしまう状態です。
出典:Google
このようなネガティブなワードが羅列した状態(通称:サジェスト汚染)になると、事実ではなかったとしても、ネット上で手に入れた情報を検索ユーザーは鵜呑みにしてしまうことがあります。
検索する際の入力時に事実ではないワード候補が表示されれば、そのネガティブな印象は頭に残り続けるものです。
以下、サジェスト汚染による影響例になります。
内定が決まっていた複数の学生たちが突然続けて内定辞退をしてしまった、という話があります。
その原因が、会社の情報を調べた際にサジェストワードで「やばい」「パワハラ」などというワードを目にしたことでした。
確かにこれから長く働いていこうとしている会社のついてそのようなネガティブな文字を目にしてしまった場合、そこの会社に就職することをためらってしまいます。
会社と同様、飲食店やブランドなどに関してもサジェストで「最悪」「まずい」「偽物」などのワードが表示されてしまえばそれは口コミにも匹敵するほどのネガティブなイメージをユーザーに与えます。
このようにサジェスト汚染が進んでしまうと、そもそもお店に来てもらう、商品を使ってもらう、など以前の段階で敬遠されかねません。
サジェスト汚染!?Googleサジェストの風評被害ワードTOP3
サジェスト対策のメリットについて解説します。
導入を検討している方は、参考にしてください。
前述に紹介しましたが、会社名を検索した際に「やばい」などというワードが候補として出てきてしまう状態があり、このようなネガティブワードが表示されることは、珍しい事象ではありません。
サジェスト対策をしっかりと行うことにより、不適切なキーワードを非表示にし、企業のブランドイメージを守ることが可能です。
サジェストに表示されるキーワードは、可視性が非常に高く、その結果、流入トラフィックも増加する傾向にあります。
ユーザーが自発的に検索するキーワードに対して自然な形で表示されるため、サジェスト対策を行うことで、流入トラフィック増加が期待できます。
検索エンジンによりますが、サジェスト対策はYahooの場合、通常1週間以内に表示されることが多く、施策を開始してから最短で翌日にも表示されることがあります。
この即効性が特徴です。
ただし、これは検索エンジンごとにより異なりますので、専門業者にサジェスト対策を依頼する際には、事前に確認しましょう。
次にサジェスト対策のデメリットについて解説します。
導入を検討している方は、デメリット面も参考にしてください。
サジェストは変動し続けますので、状態を維持するためには、定期的な支払いが必要となります。
検索エンジンは日々進化しておりますので、サジェストアルゴリズム変更により、対策の進行が鈍化するリスクは常にあります。
過剰なサジェスト対策は検索ユーザーに価値を提供せず、かえってユーザー体験を損なう可能性があります。
前述で紹介しましたが、サジェスト対策は継続的な対策が必要なため、維持費が発生します。
現状でサジェスト汚染が発生してしまっている場合、専門業者にサジェスト対策を依頼する前に、まずは不適切なキーワードを削除申請するという方法が最も有効です。
(※ただし、どんなワードでも削除できるというわけではありません)
そこで、国内3大検索エンジンであるGoogle・Yahoo!・Bingごとに、サジェストを削除する方法を解説します。
国内における代表的な検索エンジンはGoogle・Yahoo!・Bingの3つで、各検索エンジンごとの使用率は下記になります。
Yahoo! | Bing | |
---|---|---|
75.59% | 14.2% | 8.98% |
以下、各検索エンジンごとのサジェスト削除申請方法になります。
Googleサジェストに法的な問題がある場合を前提に解説いたします。
検索エンジン側に削除申請し、それが承認されれば削除されます。
もし不承認された場合、再審査を請求することもできますが、成功率としてはあまり高くない傾向にあります。
その場合には、当誹謗中傷対策センターのような専門業者に依頼することも検討してください。
本記事ではサジェスト対策の必要性、メリットやデメリットについてご紹介しました。
サジェスト対策はメリットだけではなく、デメリットも存在します。
得られる効果・メリットとデメリットを把握したうえで、導入を検討してください。
以下、サジェスト対策のメリット・デメリット一覧表になります。
↓↓↓
メリット | デメリット |
---|---|
企業のブランドイメージを守る | 継続的な対策費用が発生 |
可視性と流入トラフィックの増加 | サジェストアルゴリズム変更の可能性 |
検索エンジンによるが成果が早い | ユーザー体験への悪影響 |