Twitterは、2006年にローンチされ、マイクロブログやソーシャル・ネットワーキング機能を提供するサービスとして利用されてきました。 青い認証済みバッジは、企業や著名人のアカウントに付与され、そのアカウントが本物であることや公共性があることを示す役割がありましたが、イーロン・マスク氏のトップ就任後、青いバッジは削除され、Twitter Blueというサービスに移行することになりました。
現在、多くの企業や著名人のアカウントから従来の青い認証済みバッジが削除される動きがでてきています。その対処として金バッジやTwitter Blueに移行するアカウントも増えています。 一方で、審査はあるものの基本的に費用さえ払えばバッジを取得できることから、企業公式アカウントや著名人のなりすましが発生するリスクが生じるなど、現在でも課題が残されています。
Twitterの認証済みバッジは、アカウントが本物であることを示すマークであり、特定の著名人や組織がそのアカウントを運営していることを確認するために利用されてきました。 青いバッジが最も一般的であり、一定の条件を満たした著名人、ジャーナリスト、政治家、公的機関、企業などが付与されています。ただし、すべての有名人や企業が青いバッジを持っているわけではありません。
この公式バッジを持つことにより、ユーザーは偽物やフェイクアカウントからの情報をより簡単に見分けることができるという点が最大のメリットです。 また、著名人や組織の公式情報をより簡単に見つけることができるため、そのアカウントが本物であることを確認できます。
認証済みバッジを取得するためには、一定の条件を満たす必要があります。 青い公式バッジバッジを取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
以上の基準をもとに、Twitterにて審査を行いバッジを付与するため、すべてのアカウントが取得できるわけではありません。
Twitterでは昨今、認証済みバッジが提供する価値を高めるため、認証済みバッジに関するいくつかの変更を行っています。 現在では旧青バッジが徐々に削除され、新しい青バッジが浸透し始め、少し前からは新しい金色のバッジと灰色のバッジが導入されました。 金色のバッジは、認証された企業、ブランド、および団体に与えられ、灰色のバッジは、政府機関に与えられます。
これまでの公式バッジは許可されなくなり、今後は青いバッジは「Twitter Blue」によるサブスク、新たに誕生した灰・金バッジについては「Twitter Verified Organizations」に加入する必要があります。
「Twitter Blue」月額プラン
iOSでの価格(月額) | ウェブサイトでの価格(月額) | Androidでの価格(月額) |
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1,380円 | 980円 | 1,380円 |
「Twitter Blue」年額プラン
iOSでの価格(年額) | ウェブサイトでの価格(年額) | Androidでの価格(年額) |
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14,300円 | 10,280円 | 14,300円 |
「Twitter Verified Organizations」
Twitter Verified Organizations |
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135,000円/月 |
公式バッジ取得は費用を支払うだけでなく、Twitterの審査もあります。審査を通過することでアカウントにバッジが付与されます。
企業アカウントが認証済みバッジを取得することによって、その企業アカウントが公式であることを証明することができます。 この公式バッジを持つことで、企業アカウントはより信頼性が高いと見なされ、消費者にとってはより信頼できる情報源となります。
また、公式バッジは、偽アカウントやフィッシング詐欺からユーザーを保護するための措置としても機能します。 公式バッジがあるアカウントは、他のアカウントに比べて誤解を招く投稿をすることが少なく、適切な情報を提供するというユーザーの認識により、企業アカウントが信頼性を高め、オンライン上での存在感を強めることにつながるため、企業がソーシャルメディアを活用してブランド認知度を高めるための要素のひとつとして考えられてきました。
Twitterを利用している人の約54%が企業の公式アカウントをフォローしており、男女別に見ても大差がありません。 また、年代別に見ても20代以上のTwitterユーザーがまんべんなく公式アカウントをフォローしていることが分かります。 これらのデータから、企業公式アカウントは幅広いTwitterユーザーに浸透しており、情報発信の手段として効果的であることが示唆されています。
Twitter上で役に立つ情報についてのアンケート調査で、42%の回答者が「公式アカウントがツイート・リツイートした投稿」と回答したことが分かりました。 また、この結果は「フォローしている著名人・インフルエンサーがツイート・リツイートした投稿」と「フォローしている友人がツイート・リツイートした情報」とほぼ同じ割合でした。 これは、Twitter上では、誰が発信したかよりも、何が発信されているかが重要視される傾向があることを示しています。 つまり、実際に交友関係がある人かどうか、著名人か、企業の情報かなどは、情報の信頼性に影響を与えることが少なく、内容に焦点が置かれると言えます。 そのため、企業は公式アカウントを通じて、信頼性の高い情報を提供することで、Twitter上で有益な情報を発信し、フォロワーを獲得することができると言えます。
60%のユーザーがTwitter上での情報をきっかけに商品・サービスを購入したと回答したことから、Twitterは企業がターゲット層にアプローチする上で非常に重要なプラットフォームとなっています。 自社の商品・サービスをPRし、購買意欲を刺激するツールとしてTwitterが大きな役割を果たしていることがわかります。 ただし、消費者は情報に敏感であり、企業が提供する情報の真偽や信頼性に疑問を抱くこともあります。企業は、信頼性の高い情報発信を心がけ、消費者とのコミュニケーションを大切にすることが求められます。
Twitterのバッジ付与条件が変わり、従来と同じ見た目の「Twitter Blue」、それとは別に灰・金バッジも誕生し、Twitterが新たな時代を迎えているといえます。 バッジ付与に費用がかかるようになり、企業の負担は増えることとなりましたが、現在も企業PRの場として多くの企業が使い続けていることも事実です。 公式アカウントのバッジ取得は強制ではないため、ユーザーの動向やメリットを考慮しながら、費用をかけてバッジを取得するのか、バッジなしで運用していくのか判断していく必要があります。
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