DMCAとは本来の使い方は自社のコンテンツが個人・法人に盗用され公開されているサイトの運営に対して 著作権侵害の申し立てを行うために利用します。
しかし、最近ではこのDMCAを悪用し、 悪意のある者が虚偽の申し立てを行い、何も違反をしていない者が 被害を受けるというケースが増えています。
今回はDMCA(デジタルミレニアム著作権法)のGoogleやTwitter・Instagram上で侵害されたときの申請方法と 悪用されたときの対処方法を徹底解説します。
DMCAとは「Digital Millennium Copyright Act」の略で 「デジタルミレニアム著作権法」のことを指します。 DMCAはアメリカで作られたWeb上のあらゆる著作に関する法律です。
DMCAはアメリカの法律なので日本で適用されることはありませんが、 Googleはアメリカの企業が提供するサービスのため、 間接的に適用され、DMCA申請が認められたコンテンツは検索結果から除外されます。
「フェアユース」という聞き慣れない単語がでてきましたが、 アメリカにはフェアユースという概念があって、 フェアユースの内容に沿ってコンテンツの著作権について考えられています。
フェアユースとは、簡単に説明すると、「「条件を満たしていれば、著作権者から許可がなくても著作物を再利用できること」を意味します。
1. 利用の目的と特性(その利用が、商用か非営利の教育目的かなど)
裁判所では通常、その利用が「変形的」であるかどうか、
つまり、新しい表現や意味がオリジナルのコンテンツに追加されているかどうか、
あるいはオリジナルのコンテンツのコピーにすぎないかどうかという点を重視します。
2. 著作権のある著作物の性質
主に事実に基づく作品のコンテンツを利用する方が、
完全なフィクション作品を利用する場合に比べフェアユースであると認められる可能性が高くなります。
3.著作権のある著作物全体との関連における使用された部分の量および実質性
オリジナルの作品から引用するコンテンツがごく一部である場合は、
コンテンツの大半を引用する場合に比べフェアユースであると認められる可能性が高くなります。
ただし、ごく一部の利用であっても、それが作品の「本質的」な部分である場合は、
時としてフェアユースではないと判断されることもあります。
4. 著作権のある著作物の潜在的市場または価値に対する利用の影響
その作品の需要に対する代替品となることにより、
著作権者がオリジナルの作品から受けることができる利益を損ねるような利用は、
フェアユースであると認められる可能性は低くなります。
[出典]
著作権ヘルプセンター
GoogleにおけるDMCA申請方法を下記にご紹介します。
[参考]
著作権侵害による削除ページ
※著作権が会社の場合、自分が代理を務める著作権所有者を追加をクリックし 著作権者の名前を入力。
最後に「私はロボットではありません」にチェックを入れ、 「送信」ボタンをクリックして完了です。
DMCA申請後、申請情報がLumen(ルーメン)に公開されます。 Lumenは、Googleに提出した削除申請を公開するためのサイトになります。 ※Lumenの申請内容ページには申請者氏名も表示されます。申請する際は十分注意して下さい。
[参考]
Lumen
DMCA申請後はGoogleからのメール以外に、 削除用ダッシュボードで現在の申請状況を確認することができます。 無事に申請が著作権侵害だと認められたサイトはインデックスから削除され、 「このページから1件の検索結果を除外しました」と検索結果に表示されます。
TwitterにおけるDMCA申請方法を下記にご紹介します。
InstagramにおけるDMCA申請方法を下記にご紹介します。
上述までは著作権侵害をされて困った時の対処方法として 著作権侵害を申請する方法を解説しましたが、 今度は逆にDMCA(デジタルミレニアム著作権法)を悪用され著作権侵害されたと 他社から通告を受けた場合の対処方法を解説していきます。
競合サイトに対して著作権を侵害されたと虚偽の申請をすること
他社のサイトが自社より上位に表示されている場合や、 自社にとって都合の悪い内容が掲載されているサイトを 検索エンジン上から表示させないようにするためにDMCA申請を悪用する者が存在します。
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)を悪用された時のGoogle・Twitter・Instagramそれぞれの被害事例をご紹介します。
Googleの検索結果からサイトが削除され表示されなくなる可能性があります。
Twitterのアカウントが凍結される可能性があります。
Instagramのアカウントが凍結される可能性があります。
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)を悪用した場合、法的な処罰が科せられる可能性があります。 虚偽の申請が行われたことで損害を被った場合、 虚偽の申請を行った者に対して民事訴訟で損害賠償請求ができる場合があります。 損害賠償請求以外にも虚偽申請した内容によっては、偽計業務妨害罪や威力業務妨害罪に該当する場合もあり、 罰金刑・懲役が科せられるケースもあるので注意してください。
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)を悪用された時の Google、Twitter、Instagramそれぞれの対処方法をご紹介します。
コンテンツの削除を不服とする場合は 「Google Search Console」から異議の申し立てを行うことが可能です。 その後、Google側で問題のないコンテンツだと判断されれば、 検索エンジンに再度掲載されるようになります。
[参考]
著作権ヘルプセンター
コンテンツの削除を不服とする場合は異議申し立てすることが可能です。 異議申し立てはTwitterのヘルプセンターから行えます。 著作権侵害の報告を受けて削除されたコンテンツを再度掲載した場合、 アカウントが永久凍結される可能性があります。
[参考]
Twitterヘルプセンター「著作権に関するポリシー」
コンテンツの削除を不服とする場合は異議申し立てすることが可能です。 申し立てを行わず著作権侵害の対象となっているコンテンツを投稿し続けると、 最悪アカウントの停止やページの削除、写真・動画投稿機能の制限が 設けられる措置がとられる可能性があります。
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)によってコンテンツが削除されてしまった場合、 自社で対策を行うことも可能ですが、 専門的な分野も多く含むため、どのように対策をしていけばよいかわからない場合、 お気軽にお問い合わせください。
当社はウェブマーケティングに特化した広告会社として2006年に営業活動をスタートし、 インターネット領域での皆様の「困った!」を解決すべく、 2009年よりインターネットの誹謗中傷・評判管理対策サービスを開始し 平時・有事を問わず多くの企業をサポートしています。
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