若年層を中心に人気が伸びているTikTok。楽曲に合わせて踊ったりする姿を自撮りして投稿出来ることから、最近では、公共施設などでTikTokを撮影するユーザーがとても多く、迷惑行為などが報告されています。
今回は、炎上騒ぎへと発展してしまった事例をまとめてご紹介します。
TikTokとは、動画共有アプリで、2016年にサービスが提供されました。15秒~60秒の動画を投稿する事が出来、スマートフォン1つで 編集や加工が出来るなど、とても簡単に投稿が出来るという点や、ショートムービーに特化しているので、暇な時間に見ることが 出来るという点が人気となっているようです。
JC・JK流行語大賞2018では、「TikTok」がアプリ部門1位を受賞するなど、若い世代を中心に利用者が急増しています。
TikTokでは、自分の好きな曲や流行りの曲を使って動画を撮影する事が出来るので、この機能を利用して、楽曲に合わせて 踊る姿を投稿するユーザーが増えています。
実は、TikTokにもインフルエンサーと呼ばれる「TikToker(TikTokを投稿するユーザー)」が多数存在しており、ダンスなどの 経験がない人でも、簡単に踊れる振り付けなどを投稿しており、それのダンスなどを真似て自撮りをし投稿する若者が増えています。
また、多くのアーティストがTikTokをプロモーションとして利用をしていることから、これから伸び続ける媒体の1つになりそうです。
そんな若者に人気のTikTokですが、近年、迷惑行為としてメディアなどに取り上げられることが多くなっています。 その理由の1つとして上げられるのが、撮影場所でのトラブルです。
公園の遊具を利用したり、テーマーパークや、その施設での人気スポットなどで地面に座り込んで撮影をするなど、公共施設などで 撮影するユーザーが増えて来ています。
また、一部の利用者が、気に入った動画が撮れるまで、その場所を占拠し続ける行動が、「迷惑行為」と取られ批判が相次いでしまい、 TikTokの利用者全体に、悪い評判が立ってしまっているという事も多いようです。
TikTokは、TwitterやInstagramなどの他のSNSよりも炎上しやすい傾向があります。 それは、ほとんどの動画が、自分の顔を晒していることです。若年層の利用が多い事から、ネットリテラシーが低く、 ネット上に投稿する事に危機感があまりありません。
その為、制服姿や学校など、個人情報が特定される情報が動画内に散りばめている事を気が付いていないことも多く、 トラブルになって初めて、SNSから情報が漏れていたという事実を知ったという事もあります。
下記に、TikTokの投稿が原因で、炎上騒ぎへと発展してしまった事例を2つと、動画の映えの為に犯罪となる行為を行ってしまったTikTokerの事例をご紹介します。
【問題発生の経緯】
コンビニの店員が、店のモニターで女性の胸をのぞくような様子を映した動画がTikTokに投稿された。 12秒間の動画には、店のバックヤードに置かれた机の上のモニターを、男性店員2人がそれを凝視している。 モニターには、店員がレジで女性客に対応しているような様子が映っており、女性客がかがんだことで胸が見えたとして、もう1人と顔を合わせて笑っている内容。 この動画は瞬く間に拡散。さらに、とあるYouTuberが自らのチャンネルでこの動画を取り上げたことで、80万回以上も再生されるほど反響を呼んだ。
【拡散されたその後】
この動画の店員は、マスクなしや、タバコを吸っていたこともこの動画で発覚。コンビニ本社は、厳正に対処すると発表した。 また、問題となった店舗がネット上で拡散されたことで、店舗に批判電話などが相次いでしまった。
出典:J-CASTニュース
【問題発生の経緯】
ピザ店員による「不適切な行為」が映った動画が、TikTokに投稿され炎上騒ぎへと発展した。 動画には、店内でスタッフの様子を撮影したもの。撮影者に「バイトリーダー」と呼ばれた男性が、ピザ生地をいじりながら、 素手でマスクを触って顎まで下げ、おどけた顔でカメラに歩み寄る様子が映されていた。 この動画は、瞬く間に拡散。Twitterなどでも拡散されてしまい、炎上騒ぎへと発展した。
【拡散されたその後】
公式サイトで「従業員による不適切な行為のお詫びと対応のお知らせ」と題した文書を発表。 撮影場所は東大阪吉原店で、店内消毒と衛生状況の再確認をしたと報告することに。
【問題発生の経緯】
パキスタンで1100万人以上のフォロワーを持つ有名なTikTokerが、炎上している山を背景にした動画を投稿した。 その動画は、燃える山をバックに、きれいなドレスを着た女性が歩いているといった内容。さらに、動画には 「私がいるところには火が噴き出す」といったキャプションが付けられていた。 この動画が投稿されると、故意に森林火災を発生したのではと批判が相次ぎ、炎上騒ぎへと発展した。
【拡散されたその後】
このTikTokerは、この場所に到着した時には既に燃えていたと主張したが、 パキスタン当局は野生動物および自然環境保護法に違反した疑いで立件したと発表した。
出典:Ginazine
炎上するのは個人だけではありません。プロモーションや、会社のアピールなどで、TikTokを活用する企業も増えて来ており、 トラブルへと発展している事例も増えています。
最近では、新入社員を会社のTikTokに無理に登場させたことで、批判が相次いでしまった企業がありました。 新入社員達は、顔出しをしていたことから、個人情報が特定。その後、数名の新入社員が退社をしてしまったそうです。 会社のPRの為に投稿した動画が、思わぬトラブルへと発展してしまうことが十分ありますので、企業アカウントで発信をする場合は、最新の注意が必要です。
投稿をする前に、ネット上のルールやマナーが守られているか、不快な投稿ではないか、相手を傷つけていないかなど、とにかく確認する事が大事です。
TikTokの利用規約やコミュニティガイドラインの遵守はもちろん、著作権やプライバシーの尊重、ハラスメントや差別の禁止など、 TikTokの利用以外でのルールも遵守しなければいけません。
どんなに炎上しないように注意をしていても、時にはミスや誤解が起きることもあります。その場合には、素早く謝罪や訂正を行う事で、 炎上にまで発展しないで済む場合があります。
炎上しなかったから良かったと安堵するだけではなく、自身の行動やコンテンツを常に改善し、学び続ける姿勢を持つことが重要です。
まずは、感情的にならず、冷静に状況を把握する事が必要です。 また、炎上の原因が誤解や誤った情報によるものであれば、訂正をする必要があります。迅速に対応することで、誤解の解消に役立ちます。
炎上が発生した場合、専門の業者に依頼することも一つの手段です。 具体的な手順や炎上の原因の分析、状況の修復、情報の管理などのサポートを受けることが出来ます。 信頼性や実績を確認し、自身の目的や予算に合った業者を選ぶことも重要です。