風評被害がもたらす影響の実態【事例紹介】
風評被害により、企業や個人が不正確な情報や誤解から生じる損害に苦しむケースは絶えません。
本記事では、実際の事例を通じて風評被害の実態を明らかにし、及ぼす影響を紹介します。
風評被害事例:1
新型コロナウイルスワクチン反対チラシが教材に同封デマ投稿
被害企業 |
内容 |
犯人 |
被害 |
通信教育・出版 |
反ワクチンチラシ配布のデマ |
無関係な人物 |
株価が下落 |
風評被害の流れ
- Twitter(現:X)ユーザーが、教材に新型コロナウイルスワクチン接種反対のチラシが同封とデマ投稿
- これを見たユーザーの多くが「デマでは」と反応
- Twitterで話題が拡散
- 企業に多くの問い合わせがあり、対応に追われる
- 公式Twitterアカウントからデマであると完全否定
- 拡散後、株価が下落
参考:「教材に反ワクチンのチラシを封入」デマ対応に追われる
風評被害事例:2
過酷な労働実態を取り上げたドキュメンタリー放送後、無関係の会社が炎上
被害企業 |
内容 |
犯人 |
被害 |
タオル縫製工場 |
番組で取り上げられた会社は 「株式会社**」であるという誤った情報が流れる |
無関係な人物 |
取引先の契約に実害が生じる |
風評被害の流れ
- 技能実習生たちの劣悪な労働環境を訴える様子を取り上げたドキュメンタリー番組が放送
- SNSなどで不買運動が起こる
- 一部のユーザーが企業を特定しようとする
- 番組で取り上げられた会社は「株式会社**」という誤った特定情報が流れる
- ネットユーザーから非難を受け始め、中には犯罪予告も投稿される
- 取引先の契約に実害が生じる
参考:報道に関するウェブ上での疑惑について
風評被害事例:3
高速道路あおり事故、無関係の経営者を「容疑者の父」とデマ投稿
被害企業 |
内容 |
犯人 |
被害 |
建設業 |
高速道路あおり事故で、無関係な企業・人物が「容疑者の勤務先」としてネット上で拡散 |
無関係な人物 |
会社は一時休業 |
風評被害の流れ
- 高速道路であおり運転により事故が発生
- 逮捕された容疑者と名前が共通していたことから「**容疑者の勤務先」という誤った特定情報がネット掲示板に書き込まれる
- 掲示板の情報がネット上で拡散
- 100件以上の電話が殺到、脅迫めいた電話もかかってくる
- 会社は一時休業
- デマを拡散し、書類送検された11人は不起訴処分
参考:西日本新聞 デマ拡散で被害
風評被害の影響
特定の情報や噂が広まり、それによって企業や個人の評判が損なわれ、経済的な損失を被る事例は絶えません。
さらに、法的手続きを踏んだとしても、デマを広めた個人や団体を特定し、対処することが困難であるため、インターネット上の名誉毀損・信用毀損問題において被害者の救済が難しい状況が続いています。
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もしデマや虚偽の情報に晒された場合、まず第一に、真実を的確かつ迅速に伝えることが求められます。
積極的にメディアやSNSを活用し、信頼性のある情報を提供することで、風評被害の影響を最小限に抑えることができます。
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