Webサイトの制作に携わったことがある方であれば 「SEO対策」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。 しかし「逆SEO対策」と聞くとWebに詳しい方でもいまいちピーンとこない方も多いかもしれません。 いったい逆SEO対策とはどのような施策なのでしょうか。 今回は、逆SEO対策のメリットからデメリット、手法まで徹底解説していきます。
本記事は2023年2月27日に最新情報にアップデートしました。
風評被害対策(逆SEO)で成果が出ない3つの理由
逆SEOの効果は?事例をもとに解説!悪評下降後の結果も紹介
逆SEO対策とは、GoogleやYahoo!である特定のキーワードで検索した際、 自サイトとは関係のない他サイトの検索順位を下げるための施策を指します。
逆SEO対策は、他サイトの検索順位を下げるために利用されます。 逆SEO対策という名称以外に「ネガティブSEO対策」「リバースSEO対策」と呼ばれることもありますが 基本的に意味は同じになります。
なぜ逆SEOが必要なのでしょうか。 それは、検索結果がユーザーの行動に大きな影響を与えるからです。 ユーザーが自社名やサービス名で検索すると、 その結果次第で自社に対するイメージや信頼度が左右されることになります。
逆SEOの対策としては、 外部のサイトで自社名やサービス名を使わないように依頼する、 自社名やサービス名を使っているページの内容を改善するなどがあります。 また、自社名・サービス名以外のキーワードにフォーカスしてコンテンツを自分や自社で制作することも有効です。
一方で、逆SEOによって検索結果から自社名を取り除くことは、 相対的に他社の名前が目立つようになることにも繋がります。 そのため、自社の内部での知識共有や、他社との差別化を考えたコンテンツ制作などを行い、 自社の強みをアピールすることが重要です。
逆SEO対策は一度だけ行えば良いというわけではありません。 検索エンジンのアルゴリズムの変化や外部のサイトの動向によって、常に改善が必要です。 そのため、専門家の支援を受けたり、検索エンジンの変化を常にチェックしたりすることが大切です。
逆SEO対策とSEO対策の違いを下記に説明いたします。
逆SEO対策はGoogleやYahoo!で特定のキーワードで検索した際、自サイト以外の検索順位を下げる施策になります。 新たに制作したサイトを上位表示させることで検索結果から風評被害の元となるネガティブサイトの検索順位を落とし人目に触れにくくし、風評被害を防ぐことができます。
SEO対策はGoogleやYahoo!で特定のキーワードで検索した際、自サイトの検索順位を上げる施策になります。 サイトを上位表示させることで検索結果から多くの流入を獲得することができ、製品やサービスなどの売上・認知の拡大につながります。
逆SEO対策は主に風評被害の元となっているネガティブサイトが検索結果の上位に表示され、該当サイト内の口コミの削除や記事の削除が難しい場合、 また売上低下や内定辞退、企業にとってマイナスイメージに繋がる可能性が高い場合に利用が検討される対策になります。
インターネット上に投稿されたネガティブな情報は、確実に削除することができるものではありません。 掲示板、転職情報サイトなどの口コミの場合は法的な問題やガイドライン、利用規約に違反している場合でないと削除されないケースが多いです。
Webサイトやメディア所有者にサイトからコンテンツを削除してもらうことができない場合、 検索エンジン提供会社に削除申請することも可能ですが、 こちらも法律違反しているネガティブな内容でないと削除されることはありません。
ネガティブな情報を削除することで、さらに風評被害が拡大し大炎上する可能性もゼロではありません。 削除して被害が大きくなる可能性があるということも頭に入れておく必要があります。
逆SEO対策は削除とは具体的に何が違うのでしょうか。 削除はガイドラインや法的に違反した内容のものでないとネガティブサイトの削除が難しいです。 しかし、逆SEO対策であれば削除することはできませんが、ネガティブサイトの検索結果の順位を下げ、 検索した人の目から遠ざけることができるのが大きな違いです。
上述で説明した通り、逆SEO対策は風評被害の元となるネガティブな記事を直接削除する訳ではないため、弁護士等に依頼する必要がありません。 逆SEO対策は、自社で行うことも可能な対策ですが、自社で対策を行うことが難しい場合は、専門会社へ依頼することも可能な対策です。
逆SEO対策のメリット・デメリットを下記にご紹介します。
デメリットの部分で「100%成功する保証がない」と記載していますが 逆SEO対策を行っている業者の中には、100%成功を保証しますと謳う業者も存在するので注意が必要です。 そのような営業トークをしてくる業者はグレー又はブラックな手法を用いて対策を行っている可能性が高いためおすすめしません。
逆SEO対策の手法を下記にご紹介いたします。 ここでは手法としてグレーな方法も紹介していますが、リスクが大きいので実際には行わないよう注意してください。
対象となるネガティブサイトよりも高評価が得られるサイトを複数作成することで ネガティブサイトの検索結果の順位を下げることができます。
例えば「●● やばい」という検索キーワードで「●●はやばいから買ってはいけない」というようなネガティブなページが上位に表示されている場合に 「●●はいい意味でやばい!試す価値あり」という内容のページを複数作ります。
「●●はいい意味でやばい!」というポジティブな内容のページが複数上位に表示されることで ネガティブなページを検索する人の目から触れにくくすることができるようになります。
ネガティブなページに直接何か行うわけではないため、Googleからペナルティ等を受けることもないので安全な対策方法です。
既に保有しているサイトがあれば、保有しているサイトに対してSEO対策や新たな記事を追加することで検索順位を上位に表示できる場合があります。 検索結果の上位に表示させることができれば結果としてネガティブサイトの順位を下げることができます。
掲示板や飲食店・商品のレビューサイト、転職情報サイトの口コミなど匿名性が高い投稿については投稿者本人を特定することが難しいため、 Webサービス提供会社へ削除申請を行うことでネガティブな情報が削除できる可能性があります。
ガイドラインや利用規約、法律的な違反を犯していない内容の投稿である場合、 削除申請が通らない場合もあります。
削除申請が通らなかった場合の方法として「侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書」の送付、「発信者情報開示請求」、 弁護士を通して「削除請求(仮処分)」「発信者情報開示仮処分命令申立」を行うこともできます。 削除申請が通らなかった場合の対策方法は下記記事でも解説していますのでこちらを参照してください。
[参考]
「侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書」を送る方法
Googleに削除申請することでGoogleの検索結果からネガティブな情報を削除できる可能性があります。 Yahoo!もGoogleと同じ検索エンジンを共有しているため、 Googleに削除申請することでYahoo!の検索結果からも自動的に削除されます。
[出典]
Google検索エンジン削除申請
※削除申請にはGoogleアカウントが必要になります。
ページを削除したのに検索結果に表示される場合のキャッシュを削除する方法については、下記記事で詳しく解説していますのでこちらをご確認ください。
関連記事
Google検索キャッシュ削除申請方法
Microsoftに削除申請することでBingの検索結果から削除することができる可能性があります。
[参考]
Bing検索エンジン削除申請
※削除申請にはマイクロソフトアカウントが必要になります。
ネガティブサイトのコピーサイトを大量に作成し順位を下げる手法です。 コピーサイトを大量に作成し、Googleにスパム認定させることができれば、 ネガティブサイトの評価は下がり、検索順位も大きく下降します。
SEO対策は、高評価のサイトから被リンクをたくさん受けることを目指します。 これは「みんなが良いと思うサイトは人気のあるページ」としてGoogleが評価し上位に表示させる傾向があるからです。 逆SEO対策では、低評価となるサイトを大量に作り、そこからネガティブサイトに対して被リンクを送ることで 「人気を偽装しているページ」とGoogleに評価させ、Googleのペナルティを受けたページは結果として検索結果の順位が下がります。
逆SEO対策の正攻法で「高評価が得られるサイトを複数作成」と説明しましたが Googleから高評価を得るためのサイト制作のポイントを下記に説明します。
Googleは、ユーザーにとって役立つ情報を提供することを目的としており、 そのためには以下のポイントが重要となります。
まずは、コンテンツの質が重要です。 コンテンツは正確で信頼性があり、 ユーザーの問題を解決するために役立つ情報を提供する必要があります。 また、ユーザーが求める情報に合わせたキーワードを適切に使うことも重要です。
次に、ユーザーの利便性を考慮することも大切です。ページの読み込み速度が速く、 モバイル端末でも見やすいデザインであることが求められます。 また、ページ内の情報が分かりやすく整理されていることも、ユーザーの利便性を高めるために重要です。
さらに、外部からのリンクの質も影響します。 外部からのリンクは、そのページの信頼性を示すものとして、Googleの評価に影響を与えます。 そのため、信頼性の高いサイトからのリンクを取得することが重要です。
以上が、Googleに高評価を得るためのポイントです。 これらのポイントを意識しながら、自社名や個人名を使っているネガティブな記事やサイトを下位に押しやることができます。 ただし、過度な逆SEOはGoogleに不正行為とみなされ、ペナルティを受けることにも繋がります。 適切な逆SEOを行い、Googleに好まれるサイトを作るようにしましょう。
\ご相談・お見積り無料/
対策に時間がかかる逆SEO対策は最低でも6か月の期間を要します。※
※Googleのアルゴリズムに影響される性質上、適切な戦略で逆SEO対策を実施しても、成功の保証はありません。
ご相談内容(例:料金について知りたい)をご記入ください。
逆SEO対策の費用相場は、1ヶ月3万円~50万円が相場です。 費用に幅がありますが、これはキーワードの難易度、施策内容によって異なるためです。 また、逆SEO対策の費用は、対策を開始してから効果が出るまでに時間がかかるため、 最低6ヶ月間の費用まで見積もることをおすすめいたします。
逆SEO対策専門会社へ支払う費用は定額制と成果報酬型があります。 定額制は毎月決まった金額を支払う形になり、成果報酬型はネガティブサイトの順位が下がった段階で費用が発生し、 順位が下がった日数分の成功報酬金額を支払う形になります。
逆SEO対策を行っている専門会社を選ぶうえで重要となるのが対策方法になります。 成果報酬型の一部の業者には、早く効果を出すために、ブラックな手法やグレーな手法を利用されるケースもあり、 どのような対策手法を行うのか事前に確認することが重要です。 万一、ブラック・グレーな手法が利用されていた場合、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があるため、 十分注意が必要となります。
事前に確認するべき項目
逆SEO対策を行っている専門業者を選ぶ際は、費用だけでなく上記のような施策内容についても事前を確認し、 最適な会社を選ぶようにしましょう。
Googleのアルゴリズムに関係なく、いきなり検索結果の順位が下がった場合、 競合会社から逆SEOを受けている可能性があるかもしれません。
万一、被害を受けてしまった場合はどのように対処したらよいのか対策方法を紹介します。
Google Search ConsoleからWebサイトの被リンク一覧を確認できるので、 問題のあるリンクを発見した場合、削除申請を行ってください。
削除申請して削除されなかった場合はリンク否認ツールを利用して削除してください。
会社でいろいろ対策しても逆SEOの被害が解決しない場合は、弁護士に相談することも手段のひとつです。
例:競合会社のDMCA申請によってコンテンツを削除されてしまった
DMCA申請によって削除されてしまったコンテンツを復活させるためには、
法的な問題がないことを証明する必要があり、弁護士への相談が必要になるケースがあります。
DMCAで侵害・悪用された時の対処方法は下記ページでも詳しく解説しています。
詳しく解説
DMCA Google・Twitter・Instagramで侵害・悪用された時の対処方法
高評価の記事を増やし続けることができると「このサイトは人気だ」とGoogleに認識してもらえるようになり、ドメインパワーを上げることができます。 ドメインパワーが上がると上位表示させやすくする可能性が高くなります。
そもそもドメインパワーとは何なのでしょうか。 ドメインパワーはサイトの信頼性や引用数を示すスコアのことを指し、 Googleの検索結果で上位を目指すために重要な指標のひとつとされています。 もう少し簡単に説明するとGoogleの検索エンジンからみたサイトの信頼性のことになります。 ドメインパワーが不足していると、ドメインパワーの強いサイトよりも検索上位を目指すのが難しくなるため、 Googleでの検索上位を目指すには、ドメインパワーを強化する必要があります。
ドメインパワーを上げる方法
ドメインパワーが得られる期間についてですが、○○をすれば○ヶ月でドメインパワーが確実に強化されるというわけではありません。 時間をかけて上述で説明した内容を実行し続けることが重要となります。
ドメインパワーはチェックツールで調べることができ、 チェックツールは無料ツール・有料ツール、いろいろな種類が提供されています。 下記に無料・有料ツールの一部をご紹介します。
無料ツール
パワーランクチェックツール
有料ツール
ahrefs
無料ツールと有料ツールの違いですが、有料ツールは無料ツールより調査できる項目が多いのと、 情報の信頼度も高いため、サイトの規模が大きいサイトを運営している方におすすめになります。 ざっくり情報が知ることができればよいということであれば、まずは無料ツールで試してみましょう。
最後にドメインパワーを強化するにあたって注意するべき点を説明いたします。
オールドドメインの利用をおすすめしないのは、過去に貼られている被リンクも多く ドメインパワー強化に優れているようにみえますが過去の評価を受け継ぐため、 現在のテーマと関係のない過去に貼られた被リンクが多い場合、 評価の低いサイトからの被リンクが多い場合、 オールドドメインを利用して新規でサイトを運営開始しても Googleからの評価が悪くなってしまう可能性があります。 ドメインパワーを強化する場合は、新規でドメインを取得して運用を開始することをおすすめします。
既存ドメインを使い続けるのがベストですが、やむを得ない理由で変更する必要がある場合、正しく移行する必要があります。 正しくドメイン移行できなかった場合、今まで築いてきたドメイン評価がリセットされてしまいます。 ドメインを変更する際、必ず各ページにそれぞれ301リダイレクト設定するようにしてください。
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.AAAA\.com$
RewriteRule ^(.*)$ https://www.BBBB.com/$1 [R=301,L]
[空白]
先程紹介したGoogle Search Consoleを利用することで、被リンク元の確認だけではく、 ペナルティを受けているかどうかのチェックも行うことができるので、 早期発見するためにも定期的にチェックすることをおすすめします。
逆SEO対策は新規で制作したサイトや既存サイトが上位表示されるまでに、それなりの時間がかかります。
上位表示できてネガティブサイトを下げることに成功したので終わりにして放置してしまうと、 時間が経ってまたネガティブサイトが表示されてしまう場合があります。 これは検索エンジンのアルゴリズムの変更や新たなネガティブサイトが誕生したりと様々な要因で起こります。
そもそも逆SEO対策はネガティブな情報を削除しているのではなく、 あくまで目立たないようにするための対策のため、対策した内容を維持することをやめてしまうと 上記の様々な要因によってネガティブサイトが再度上位に表示される可能性があります。
逆SEO対策は対策したサイトが上位表示されネガティブサイトが下がったから終わりではなく、ここからがスタートになります。 逆SEO対策で新規で制作したサイトや既存サイトを維持するために、 コンテンツを定期的に追加したりチューニングする必要があります。 常に対象となるネガティブサイトよりも高品質なサイトを複数展開し続ける必要があるためです。
ネガティブなサイトが表示されなくなったのだから、対策をやめたいということもわかりますが、逆SEO対策は風評被害を防ぐだけの対策ではありません。 戦略的に対策を行うことでブランドの醸成や、製品やサービスのプロモーションに役立てることができます。 結果としてブランドのイメージ回復、製品やサービスの売上げアップに繋げることができます。 特定のキーワードで上位表示することができるようになれば、今まで展開していたリスティング広告などの広告予算を削減することも可能になります。
風評被害の元となっている悪い評判の記事を削除できるか、まずは弁護士に相談しようと考える方も多いと思いますが、 弁護士に相談する場合、相談するだけで費用が発生してしまいます。
誹謗中傷対策センターでは、ご相談は無料で行っておりますので相談費用は一切かかりません。 どんな小さなことでも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。